関西も本格的な梅雨に入り、普段の練習でも、連日雨の中トレーニングを行うことが増えてきました。そんな中行われた今回のコンペティションクラスでは、雲間から程よい日差しが差し込む、とても過ごしやすい気候での開催となりました。
「ミニバルサ」
さて、今回のミニバルサコンペティションコースでは、いつものように全選手アップから積極的に取り組んでくれました。
試合の前には、ラウルコーチより
・シュートまでにパスを5本回すことにチャレンジしよう!
・ゴールを決められないためにどんなことができるか考えてみよう!
と言葉をもらい、試合直前のミーティングでは、両チームともチームメイトやコーチたちとマーカーを選手に見立てて、どのようにすればラウルコーチの言ったことを達成できるのか話し合っていました。
しかし、実際の試合では、パスをつないでゴールにたどり着くため、そしてゴールを守るために、どのようなポジションをとればいいのかをうまく整理できていない状況でした。
その中で、主導権を握ったのはロナウジーニョチームで、キーパーが積極的にボールの循環にかかわることで数的優位を生み出し、相手を動かしながらパスを回してゴールまでたどり着くことができていました。
ロナウジーニョチームがボールを握る展開が続く中、クライフチームも自陣でボールを奪った後、キーパーから右、右から中央、中央から左にパスを回した後にシュート!惜しくも5本パスを回すことはできませんでしたが、相手の状況をみながら前向きの選手をうまく使いゴールまで結びつけることができました。
この流れを忘れないまま試合の主導権を取り戻したいクライフチームでしたが、ここでタイムアップ。笑顔でベンチに戻るロナウジーニョチームとは対象に悔しさを前面に出すクライフチームでした。
両チームとも、試合の中で難しい状況に立たされたとしても、自分たちで解決策を考え実行することができていました。次回の二節目で、今回の試合を活かしてより白熱した試合ができるよう一週間トレーニングに励みたいと思います。
「育成クラス」
育成クラスでは、先週と同じように大きなコートで2チームに分かれての試合となりました。
ウォーミングアップは恒例のロンドから始まり、少し複雑な順番でパスが回るウォーミングアップも行いました。選手たちにとって少し難しいメニューになりましたが、選手同士でコミュニケーションをとりながら取り組んでくれました。
肝心の試合では、自陣でボールをうまくつなぐことに苦戦していたブスケツチームに対して、ピケチームは相手がうまくいっていない間に得点し、試合を決めてしまおうと積極的に前線からプレスをかける試合展開になりました。
初めに先制点を奪ったのはピケチームで、相手チームがボールを持っているときの選手の配置でズレが生じたところを見逃さずボールを奪取しそのままシュートをゴールに沈めました。
失点後も自陣からボールをつなぐスタイルを貫くブスケツチームでしたが、前線から積極的にプレスをかけてくる相手に対し、相手より早くポジションをとったり、相手を動かしながらボールをキープすることができず、自陣の組み立てから立て続けに失点してしまいます。
それでも、ブスケツチームは何度も何度もボールを大事にしながら相手ゴールを目指すことにチャレンジし、何度かMFの選手がタイミングよくボールの循環にかかわることでハイプレスをかいくぐることに成功し、2点返すことができました。
試合はそのままピケチームが勝利する形になってしまいましたが、ブスケツチームは、最後まで自分たちの目指すサッカーを貫き、うまくいく方法をピッチの中で考え、表現することができました。
また、ピケチームも自チームがリードしていても最後まで守備の集中を切らさず、リードを守り切り勝利を収めることができました。
結果で差が出る形になりましたが、両チームが互いに刺激しあい、高めあう姿がとても印象的でした。
今回できたこと、できなかったことをしっかり振り返り、1週間トレーニングを積んで、また次回のコンペティションクラスでチャレンジしていきたいと思います。