「ミニバルサ」
今回のコンペティションクラスでは、先週の大雨とは一転、からっと晴れた試合日和の1日でした。
ミニバルサでは、初めにラウールコーチから私たちが大事にしているバルサの価値観の中から「野心」についてのお話がありました。選手たちにとって少し難しい言葉だったようで「ヤシの木?」と首をかしげる選手もいましたが、選手たちは一生懸命ラウールコーチの言葉に耳を傾けていました。
ラウールコーチの話の後は、さっそくグラウンドに入ってウォーミングアップとしてコーチと一緒にロンドを行いました。先ほどのラウールコーチの言葉通り、全選手が野心を持ってアップから取り組んでくれました。
試合では、互いのチームが味方と三角形を作って相手を揺さぶりながら主導権を握ろうとする展開でした。
初めに主導権を握ったのはロナウジーニョチームで、自陣でキーパーからパスをつないでいき、相手がボールに引き寄せられてできたスペースをうまく使いゴールまで結びつけることができました。
対するクライフチームは立ち上がりこそ相手のペースに飲まれ失点するシーンがありましたが、ハーフタイムの後からは落ち着きを取り戻し、サイドに開いてできた中央のスペースをうまく使ってチャンスを作ったり、前から積極的に守備を行い、相手のゴールから近い位置でボールを奪うことで得点することができました。
両チームを通してピンチの際も最後まであきらめず体を投げ出してシュートをストップしたり、得点した後も満足せず積極的にゴールを目指す姿はラウールコーチが初めに話した「野心」の価値観を体現してくれていました。
「育成クラス」
育成クラスでは前回に引き続き2チームに分かれての試合形式となりましたが、今回は先週の5人制のコンペティションとは違い、7対7の人数構成となりました。
試合では、立ち上がりから両チームともボールサイドに注意が行くあまり、ボール周辺のスペースがなく、遠くのパスラインが引けていない状態でした。
両チームともゴールに対してダイレクトなプレーが多くなる中ハーフタイムにラウールコーチがスペースを広く使ってプレーしてみようとアドバイスをしてくれました。
ラウールコーチのアドバイスの後は、試合展開が一転、両チームとも広いスペースを使い、ボールを保持している選手をうまくサポートしながらシュートまでいくシーンが何度も見受けられました。
全体の評価として状況に応じて、絶えず味方をサポートしパスラインを引き続けるというところに課題を感じましたが、自分たちの問題を試合中に考え、それを修正していく力を感じました。
シーズンを通して、コンペティションクラスだけでなく普段の練習から少しずつ自身たちの課題を見つめて、改善していきたいと思います。
そして本日の「Jugador del dia(本日の選手)」はマキトくんが選出されました。
以下マキトくんのインタビューです。
Q:今日の試合ではどんなことがうまくいきましたか。
A:空いてるスペースを見つけてパスラインを引いてうまくボールを引き出せていたと思います。
Q:逆にうまくいかなかったことや、改善できることはありましたか。
A:ディフェンスの場面で裏を取られたりすることがあったので、次は(守備の時)しっかりとマークにつきたいと思います。
Q:今回一緒にプレーした味方に一言お願いします。
A:みんなでパスラインを引いてうまくプレーできたのがよかったと思います。