バルサアカデミー奈良校
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バルサアカデミーカップ・ラスアメリカス2025 参加レポート|国際大会で育まれた成長と価値観

日本代表チームにとって忘れられない、スポーツと人間的成長の経験

ドミニカ共和国で開催されたバルサアカデミー・ラスアメリカス2025は、世界各国のバルサアカデミーが集結する国際大会として、非常にレベルの高い試合と国際交流、そしてバルサの価値観を体現する素晴らしい大会となりました。

今大会には、日本国内の複数のバルサアカデミーから選出された選手たちが、日本代表チームとして参加しました。
バルサアカデミー奈良からは、フウキ、ソラ、マキト、ソラの4名が選出され、またラウル・コシアルス(バルサアカデミー奈良 テクニカルディレクター)が遠征責任者として選手たちと共に帯同しました。


新たなチームメイトと挑んだ大きなチャレンジ

日本代表チームは、大会前にほとんど面識のなかった選手同士で編成されたチームでした。そのため、競技面だけでなく、人間的にも大きなチャレンジとなる大会でした。

本大会には、以下の3カテゴリーで参加しました。

  • U11(7人制サッカー)
  • U13(9人制サッカー)
  • U15(9人制サッカー)

大会期間中は、イタリア、スペイン(バルセロナ)、エクアドル、アメリカ、メキシコ、ドミニカ共和国、グアテマラ、カナダ、そして地元チームなど、非常に多様な国・地域のチームと対戦しました。


過酷な移動と環境への適応

奈良からドミニカ共和国までの移動は30時間以上。時差は13時間あり、さらに高温多湿という、これまで経験したことのない環境への適応が求められました。

初日はコンディション調整と軽めのトレーニングを行い、その後はビーチでリラックスしたり、新しいチームメイトと交流したりしながら心身をリフレッシュしました。
長旅の疲労も考慮し、20時には全員が就寝。翌日からの試合に向け、万全の準備を整えました。


競技内容と「バルサらしい」プレー

大会は、音楽とともに全チームが紹介される華やかなオープニングセレモニーからスタートしました。

その後のグループステージ(2日間)では、日本の3チームすべてがゴールドフェーズ進出を果たしました。

試合では、ボールを保持して主導権を握ること、そして積極的で魅力的なプレーを意識しながら、多くのチャンスを作り出しました。
一方で、厳しい暑さと湿度の影響により、体力的に苦しい時間帯もありましたが、選手たちは互いに声を掛け合い、強い意志と努力でその状況を乗り越えました。

決勝トーナメントでは惜しくも敗退となりましたが、3チームすべてが最終順位6位という結果を残しました。
どの試合も非常に接戦で、最後の瞬間まで準決勝進出の可能性がありました。体調不良による欠場や試合の流れの中での不運もありましたが、ラウル・コシアルスは、試合内容・取り組む姿勢・選手の成長の面で非常に高く評価しています。


国際交流という、もう一つの大きな価値

今大会は、競技面だけでなく、社会的・文化的な経験という点でも非常に価値のあるものとなりました。

日本の選手たちは、その文化的背景から多くの注目を集め、言葉の壁がある中でも、身振り手振りや笑顔を通じて積極的に交流を行いました。

すべてのチームが同じリゾート施設に宿泊していたため、プールやビーチ、ボウリング場、大型レストラン、さまざまなアクティビティを通じて、自然な形で国際交流が生まれました。


感謝と、これからへ

最後に、バルサアカデミー・ドミニカ共和国の運営チームの皆さま、そして遠征期間中サポートしてくださったグラシエラ、テクニカルディレクターのドノバンに心より感謝申し上げます。

本大会は、スポーツ面・人間面の両方において非常に価値のある経験となりました。
今後もぜひ参加を続けていきたい、そう強く感じさせてくれる大会でした。